ツールボックスとしてのデジタル化

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    2019 2月 18, 10:00 CET

    最も適したデジタル技術を選択し、それを実用的な方法で導入すれば、メーカーは機械の生産力を上げて対顧客サービスを改善することができる。SKF製品開発ディレクターのBernie Van Leeuwenはこのように述べています。


    2019年2月8日、スウェーデン、ヨーテボリ: 私たちは今、デジタル改革の真っただ中にいます。 シンプルな電子製品が極めて高度な装置へと変貌を遂げた一方で、装置の使用方法自体は簡素化しています。 例えば携帯電話が初めて登場してから短期間の間に、パワフルな携帯コンピューターとして何ひとつ不足のないスマートフォンへと既に進歩を遂げています。

    消費社会に見られる改革は、製造業においても反映されています。 確かに道のりは長いですが、製造業の多くの会社が生産性と効率の大幅アップや製品の品質向上、サプライチェーンの改善を行うために、「デジタル化」を進めています。

    デジタル化の最も良い例は、状態監視において見られます。デジタル化によって複数のセンサーを使用できるようになったことから、軸受などのコンポーネントの状態を常時監視して、機械の寿命延長に一役買っています。

    デジタル化は、「インダストリー4.0」時代、つまり機械と装置間の相互接続性がますます拡大し、ビッグデータの使用も増大の一途をたどる時代の幕開けに向けた準備においても、諸企業を支援します。 最終的な目的は価値連鎖全体を完全につなぐことですが、これはデジタル化へ向けて一歩ずつ歩を進めることから始まります。

    生産現場全体を「全部込みで」デジタル化したい誘惑にかられるメーカーもあるでしょう。 しかし、より良いアプローチは、望ましいデジタル化レベルを決めて、それをデジタルの「ツールボックス」から取り出せるようにすることです。そうすれば、数ある利用可能なテクノロジーの中から、特定の目標を達成するための手段を選べます。

    「物理的な世界」では、ツールボックスとはハンマー、レンチ、ねじ回しなど、仕事を遂行するために必要なものすべてを収納しておく場所です。 デジタルの世界でも、同じアプローチをとることができます。 すなわち、「デジタルツールボックス」とはセンサー、測定装置、報告ソフトウェアなどの製品やサービスのパッケージを指し、全体的な性能および効率を高めるために、必要なものを個別に取り出せるようになっていることを意味します。

    SKFのアプローチ
    SKFでは、お客様のデジタル化推進において、その価値をよく理解して認識していただくこと、お客様から 「SKFのおかげで簡単にできた」と言っていただけることが重要だと考えています。 そのため、お客様の正確な状況を把握し、デジタル化によってどのような利点が得られるかについてご説明することを心がけています。 あくまで実用的かつ個別的に。「理論的」な話は通用しません。

    SKFが最も誇る専門知識は、軸受についてです。 これは、今後も変わりません。たとえ、この知識を提供する方法が変わったとしても。

    SKFはお客様の回転機器性能(Rotating Equipment Performance: REP)の改善に貢献することにより、費用削減、生産高増大、規制順守という三大目標の達成を目指す お客様のお手伝いをいたします。 これは、今後ますますデジタル化によって達成されることとなるでしょう。デジタル化によって、センサーの機械への追加、複数ソースからのデータ複合、SKFのアプリケーション専門知識を駆使した複合データの解析、修正措置に向けた早期・リアルタイムの正しい推奨事項提供といった可能性がもたらされるためです。

    SKFは、お客様に設備投資をしていただかなくても実施可能な、デジタル化戦略の導入を支援することができます。 その理由は、データの収集、処理、活用に必要なインフラストラクチャーのすべてが、「オールインワン」のサービスパッケージの中に含まれていることにあります。 例えばSKFの「Rotation for Life」(寿命が来るまで正常回転)モデルは性能ベースの契約ですが、このサービスを利用してデジタル化への移行を進めることができます。 毎月の固定額をお支払いいただくと、様々なデジタル技術を用いて、お客様の機器類の性能、稼働時間、生産高を改善するお手伝いをいたします。

    データの収集と処理に技術そのものが不可欠であることはもちろんですが、最高の性能を確保するのは、SKFのエキスパートがデータを解釈して推奨事項を提案するリモート解析サービスです。 ビッグデータは現代の産業パフォーマンスにおける通貨のようなものですが、最大限に活用するには正しく解釈する必要があります。

    制限枠なし
    デジタル化はあらゆるビジネスに適用することができます。 利点が明らかになると、鉱業企業も自動車企業と同じようにデジタル化を採用する事例が、これまでにも見られました。 また、デジタル化の採用は新興企業や技術ファンだけのものではありません。かなり年配の熟練エンジニアたちも、以前は夢物語に過ぎなかったものを提供してくれると、同様に熱中しています。 経験というより、物の考え方の問題なのです。

    新しいコンセプトには、ある程度の抵抗がつきまとうものです。 例えば、ある会社では「縦割り」の働き方をしているとします。これは、克服が困難な状況です。 このような場合、デジタル化がもたらす透明性が、従来の働き方を脅かすからです。 すべてのデータが利用可能になると、生産管理者は自身の業績指標を例えばメンテナンス管理者と共有することになります。その逆も然りです。これによって知見が得られるどころか、責め合いに発展しかねないとも限りません。 これには、根本的な企業文化の変更が必要です。 データがどのように使用されているかを監視する人が必要になるかもしれません。しかし同時に、意思決定機能が命令系統の下方にシフトダウンされることにもなるかもしれません。

    お客様によっては、あまりにも多量のデータとの格闘に、「もうこれ以上のモニター」に埋もれたくないとおっしゃるケースもあります。 実際には、このような会社はデジタル化の道を誤ってしまったと言えます。何のためにデータが必要なのか、データをどう活用したいのかを十分に検討しなかったことが原因です。 デジタル化を急ぐ声に押されて、生産現場にセンサーをいくつか追加しただけなのでしょう。 このようなケースでは、プロセス監査を行うことをSKFは推奨しています。 これは、機械がどのように作動しているか、そしてどのようにしたらその性能を改善できるかを理解するには、プロセスに関する知識とプロセスのデータが必要不可欠だからです。

    SKFには次のような言い回しがあります。 「必要なものだけ、そうでないものは要らない。」 これは、ユーザーインターフェースは、ユーザーが必要としているもののみを示すという意味です。 例えば、SKFのQuickCollectセンサーは膨大な量のデータを示すことができますが、我々はお客様が必要としているデータのみを表示するようにデザインしています。 製品群を合理化することで、シームレスにご使用いただけるようにしているのです。

    デジタル化は多くの謎に包まれているという印象がありますが、信頼できるデータを利用できるようにしておけば、実際には性能を高めてお客様の仕事を楽にするツール以上の何物でもありません。 軸受や潤滑のことで心配したいお客様など、どこにもいらっしゃいません。 ただ、工場の回転機器が動き続けることを望んでおられるだけです。 デジタル化は、これを確実に実現させるためのツールです。そして今、誰もが手にすることができるのです。

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    (publ)

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    報道関係: Nia Kihlström, +46 31-337 2897; +46 706 67 28 97; nia.kihlstrom@skf.com

    SKFは軸受やシール、メカトロニクス、潤滑システム、そして技術サポートや保守・信頼性サービス、技術コンサルタントおよび研修を含むサービスのグローバル・リーディング・サプライヤーです。 SKFは130カ国以上に拠点を配置し、世界中に約17,000の代理店を展開しています。 2017年度の年間売上高は779億3800万スウェーデンクローナ、従業員数は45,678人です。www.skf.com 
    ® SKFはSKFグループの登録商標です。

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